Dr.TERUのWhispering Blog

日本の田舎で医学生を教えながら、臨床もやっています。日々感じたことや気になること、役に立つことなどをつぶやいています。

動悸…の原因は?

動悸で受診する患者さんは多いです。昨日も40歳女性が来られました。

 

僕の中では動悸の患者さんが来た場合には次の2つにまず分類します。

 

1.ほんものの不整脈

2.もうドキドキ!(心臓などは異常なく、動悸感がメインです)

 

患者さんには以下のことを聞いています。

 

・今、ドキドキしていますか?(僕にときめいているかをきいているわけではない)

⇒もし、していたら、脈をみます。不規則だったり、異常に速かったりすれば1でほぼ確定です。規則的だったり、速さも普通だったりすれば2でほぼ確定です。

 

⇒もし、していなかったら、難しいですね。その場で心電図をとっても、心臓のエコーとしても、胸のレントゲン写真を撮っても、まず、異常はありません。

 

そこで普通の臨床医であれば24時間心電図検査を予約する感じですね。

僕の場合はもうワンクッション置くことが多いです。無駄に検査しないために…。

 

患者さんには

「次に動悸がしたら、手首で脈を測ってみてください」(測り方を教える)

「1分間に何回くらいか?15秒測って×4してくださいね!」(大体で良いと伝える)

「規則正しいか?不規則か?」(口で”トントン”などと規則不規則の例を伝える)

 

で1週間後に来ていただきます。それで不整脈っぽければ24時間心電図に。もうドキドキ!の方が可能性が高い場合はゆっくりお話をして、その方の生活変化、性格などを鑑みて、場合によっては自律神経系、もしくは心身症などの治療の方針にします。

 

…でも、ゆっくり話を聞いてあげるだけで2の場合は良くなったり、納得されて、無治療で様子を見ることが多いです。やっぱり、話を聞くって大事ですね。